2016年02月03日

西洋医学ではありえない② ~母の姿~


母は高校生の時にリュウマチが発症し、38歳の時配偶者である私の父を事故で亡くしました。


それから女で一つで兄弟3人を育てていくために、足を引きずりながらも仕事に向かう母の姿を今でも覚えています。


無理をした結果からか、両膝の膝関節症で骨がボロボロになり、両膝に人工関節を入れいます。また、大腿骨の骨も悪くなり人工骨頭も入れています。足が弱いため、転倒をするたびに骨折を起こし、その他2か所の骨折により手術をしました。車椅子よりリハビリを繰り返し、やっと、杖をつけば少しだけ歩けるような状態でした。




当時76歳の母の足は腫れ、冷たく、爪先がいつも紫色になっていて踏みしめる度に痛みが走るようで、びわ灸をすれば少しでもその痛みが楽になっていくのではないかと、少しもの期待とまた不安の中で大分の市民会館の体験会に母を連れて行きました。




母の左の肩を抱え、一歩一歩踏みしめ進む母の足並みに揃え一歩ずつ会場に上がっていきました。杖をつくリュウマチの右手は痛そうでたまらない様子でした。両手両足の痛みはきっと私の想像のつかないほどのものだということは、母の苦痛表情を見れば明らかでした。やっとの思いで会場に着くと、会長はとても嬉しそうに「よくいらっしゃいました。早く連れてくるように言っといたんだよ。」と仰いました。




会長は母の歩く姿を見て、「杖が外れたらいいね。」と仰いました。私は半分心の中で――リュウマチなんだけど・・・。と思いました。私はとにかく母にお灸を当てさせてもらい会長の指示通りに熱を入れていきました。寝返りを打つ時も、痛みを感じながら体勢を変えていく母をみると不憫でなりませんでした。


私の脳裏に、私は看護師なのに母の介護が全くできていない、仕事に任せて痛みのある母をずっと放っておいた結果なんだと申し訳ないという思いにかられていました。


そんな思いをかき消すように、痛むところにお灸を当てると母は「気持ちがいい、気持ちがいい。」と嬉しそうに言いました。


その言葉に私は少し心が救われるようでした。そして会長のいう 杖が取れたらいいねという言葉に微かな期待を持ってお灸を当て続けました。会長は「見せてごらん。」というと腰辺りの究極のツボをとっていきました。




リュウマチの母にとって、痛みはいつもある上 会長のツボ押しは更に痛みを伴うため辛かった様でした。そしてみんなで母を椅子に座らせました。しかし数分経つと「はい、立ってごらん。」と会長が仰ると、母はゆっくり立ち上がり少しずつ右足、左足と自分の足を進めていきました。その瞬間私の目に涙が溢れてきました。杖をつかない母を見るのは本当に久しぶりのことでした。


「真由美ちゃん、大丈夫やわぁ」そこには涙ぐむ母がいました。




半信半疑で来た体験会でしたが、諦めていたリュウマチという母の病気を通して 今まで学んできた西洋医学とはまた違った方法で医療と向き合うことができることを、改めて会長から学んだ一日でした。それは30年間の医療現場の中で学んだ 常識が覆された出来事 でした。




私はますます会長の技術の凄さ心が傾き、びわ灸をもっと知りたいと思うようになりました。


この体験会によって私の人生は大きく変わることになりました。 


 




Posted by びわまる at 15:58│Comments(0)
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